2021/04/19 14:48
こんにちは。
洋酒専門店 Liquor T の 高寺です。
本日は商品の紹介やショップの話ではなく雑談の回です。
皆さんは『ウイスキー』と日本語での表記が一番見慣れていると思います。
けど、これをアルファベット表記するとなるとどう描きますか?
『Whisky』?『Whiskey』?
どっちだと思います?
正解はどちらでもOKなんです。
この表記には少し歴史がありまして。
Whiskyというと、こちら↓

そして、Whiskeyというと、こちら↓


わかる方はこの時点で気づかれるとは思いますが、
この違い、スコットランドや日本、フランスなどでは
『Whisky』
アイルランドやアメリカでは
『Whiskey』
と綴りが違うんです。
19世紀、スコットランドのウイスキーは禁酒運動真っ只中でした。
その中で密造酒などが多く出回り、その品質はバラつきが大きく、中にはとてもひどいレベルのものが出回るようになっていました。
その中で安酒として扱われないように差別化する意味を込め、
アイルランド人は、アメリカに輸出する前に『Whisky』に『e』を付け加えるアイデアを考案しました。
アメリカのウイスキー蒸留所の創設者の多くはアイルランド出身だったため、この流れを汲んでいるといわれています。
とはいえ、これは昔の話で今はただスペルが違うだけで、お酒の品質管理はとても向上しています。
両者に明確な優劣など存在しないですし、それぞれに良い部分での特徴がたくさんあります。
皆さんにはそういった偏見で見ないよう、ご自身の味覚を重視していただければ一番良いお酒選びになると私は考えております。
ちなみに発音は同じですので話する分には全く気にする必要は無いそうです。
ただ、上記の歴史を知っておられるスコットランドのウイスキー生産者や販売業のお知り合いの前で
『Whiskey』と書いてしまうと少しムッとされてしまうかもしれませんのでお気をつけてください。
それでは今回は雑談となりましたが、
当店では皆様のご来店、毎日心よりお待ちしております。
そろそろ母の日近づいておりますので
近々贈答用のボトルボックスのご案内も計画しております。