2021/05/17 16:44

こんにちは。

洋酒専門店 Liquor Tの 高寺です。

この土曜・日曜にショッピングアプリからのアクセスが合わせて400PVを超えました。
突然の増加に何が起こったのか解りませんが驚きを隠しきれません。

ただ、特定の商品を見られていたようではなく、商品が有るか無いかの確認だけだったのかもしれませんが、当店を見つけて、訪問されたことお礼申し上げます。

本当にご来店、ありがとうございます。

もし、お探しの商品が無い場合、アプリからであれば「メッセージ」で個別の質問にもお答えできますのでどんどん質問いただけると嬉しい限りです。

ちなみにショップ説明にもありますが、
ジャパニーズウイスキーについては免許の関係で、「輸入酒に限る」と条件ありますので販売はしておりません。
また、昨今の転売目的の購入やプレミアム価格による平常売価の乱れから当面は免許の条件緩和も考えておりません。

そちらをご希望のお客様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

さて、表題へと話を戻させてもらいます。

皆さんは「ウイスキーキャット」という言葉をご存じでしょうか?
かつてはスコットランドのウイスキーの蒸留所やビールの醸造所(この場合は「ブリュワリーキャット」と呼ばれますが)で、原料である大麦などを食い散らかすネズミなど害獣駆除の目的で飼われていた猫のことです。

今でこそ貯蔵技術が向上し、かつ食品を扱う製造業者が設備内で生き物を飼育することなどへの規制から多くの醸造所で駆除目的のウイスキーキャットは姿を消しつつありますが、蒸留所のマスコットキャラとして看板犬ならぬ看板猫としてその役目を全うしている猫は多数存在しています。

恐らくもっとも有名なウイスキーキャットはグレンタレット蒸留所に約24歳まで勤務していた「タウザー」さん(♀)です。
驚くべきことにミルクにウイスキーを少量入れてもらっていたという伝説も持ちます。
彼女は狩りの名手として、生涯で28,899匹のネズミを駆逐したことでギネスブックの載っています。
同蒸留所のアランビック(2つの容器を管で接続した蒸留器のこと)の下で発見されたネズミの数なので、実際の数はもっと多いのかもしれません。
また、このタウザーさん、女王エリザベス二世と同じ誕生日であったことから、1986年にタウザー名義で送られた女王へのバースディカードに対し、
女王から「(人間の年齢に換算して)161歳の誕生日おめでとう」と記された返事が返ってきたという逸話もあります。
現在はグレンタレット蒸留所の玄関口で銅像としてその姿を拝見することができます。
By Karen Bryan

ギネスの載った時のタウザーさん【引用】SCOTCHWHISKEY.com

彼女の孫のアンバー、その子ネクターと後継に就きましたが、ネズミ嫌いのアンバーは人前に出ることが好きでマスコットの役割の方が大きい猫でした。ネクターは逆に職に励み、職人たちも滅多にその姿を目にすることが無かったそうです。

同蒸留所は「ザ・キャット・プロテクション」のスコットランド支部の協力を得て後継者を選出しています。その選出はマスコミに報道されるほどのイベントとして盛り上がっており、年間10万人以上の訪問客を迎えるまでになっております。
こうして聞くと日本の招き猫みたいですね。

他にも、ボウモア蒸留所の「スモーキー」は雑誌「カントリーライフ」に「イギリスでもっとも美しい猫」として選出されたり、
ウッドフォードリザーブ蒸留所の「エリヤ」。あまりの可愛さに観光客がたくさんおやつをくれたため、全く狩りをしなかったそうです。まさにマスコットキャットの代名詞ですね。

こうした猫たちの存在もウイスキー製造や蒸留所の存続に大きな意味を持つことがわかりますね。

なお、イギリスでは首相官邸ネズミ捕獲長、外務省ネズミ捕獲係など公務員となった猫もいるそうです。

今回も雑談の回となりましたが、
犬や猫は歴史的にも人々のパートナーとしてとても重要な役割を担ってくれています。
昨今の中国のブラインドボックスなど信じられない事件も未だ多く発生しておりますが、
動物も家族です。皆さんが自身の身体に気を遣うように大切にしてあげてもらえると嬉しいです。

さて、締めくくりが動物愛護っぽくなりましたが、
今回はここまでです。

それでは本日も皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております。