2021/04/25 10:09

こんにちは。

洋酒専門店 Liquor T の 高寺です。

今日は前回に続きウイスキーの売り上げランキングよりご紹介です。
4月終わりですが、まだ2回しかご案内出来ず申し訳ございません。

②アードベッグ 10年 700ml(alc 46度) 当店価格 4,900円(税込)
ピート香が強い。と言えばアイラモルト。
アイラモルトの中で最もピート香が強いものは、
ブルックラディ蒸留所が送り出す「オクトモア」と言われています。
しかしながら、アイラ島の8つの蒸留所の中でも
島の南側に位置する「アードベッグ」「ラフロイグ」「ラガヴーリン
この3つの蒸留所は、特にピートの香りが強いウイスキーとしてとても有名です。
皆さんも一度は耳にしたことがあるかと思います。
今回はこのアードベッグ蒸留所のフラッグシップである10年をピックアップしていきます。

アードベッグ蒸留所は、スコットランドのアーガイル・アンド・ビュート 、インナー・ヘブリディーズ諸島のアイラ島の南岸のアードベッグに建つことから命名されました。
ご存じの方も居られるかもしれませんが、アードベッグとはゲール語で「小さな岬」や「小さな丘」を意味しています。

ゲール語って何?と思って調べました(脱線します)。
主に日本で語られるゲール語とはアイルランドでのゲール語とされています。
アイルランド・ゲール語は単にアイルランド語とも言い、アイルランド第一公用語として指定されています。
が、現在は英語に取って代わられつつあるようです。
他、スコットランド・ゲール語やマン島のゲール語なんかも廃退していっており、
復興や存続の試みが続けていられるようです。
こういう歴史を見ていくのも楽しいかもしれませんね。

話が逸れてしまいました。戻します。

現在のアードベッグ蒸留所の所有者は、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループ傘下の
グレンモーレンジ・カンパニー所有となっています。LVMHは(エルヴェエムアッシュ)とも略されます。

この蒸留所は80年代に閉鎖の危機に陥り、グレンモーレンジ社に1997年買収されてから、
急速に復活を遂げたという過去があります。
詳しい歴史変遷はこちらから。→https://www.ardbegjapan.com/history/

たびたび閉鎖や存続の危機に陥ってながら、
アードベッグを支えるファンとともに再起の道のりを歩んできたアードベッグ。
2008年7月より、新体制の下、蒸留されてきた原酒のみを使用した「アードベッグ 10年」がリリースされ、
同蒸留所の復活が世に知られることとなりました。

「伝統的なアードベッグのスタイルを再現しようと、できる限りを尽くしました。モルトはポートエレンで50/65ppmのヘビーピートに仕上げています。熟成樽の材質も、ぐっと良質になっています。」蒸留・製造責任者 Dr. Bill Lumsdenは語ります。

【テイスティングノート】
色:淡いゴールド
香り:爽やかで海を思わせるヨード香、燻製魚、炭焼コーヒーの香りに、柑橘系の果実の香りが加わる
チョコレートとタフィーの甘さ、シナモンスパイス、薬品のようなフェノールの香りが魅力的に入り混じっている
味わい:口当たりは、最初少しぴりっとした刺激があり、その後重厚感が現れ甘美な味わい
フィニッシュはドライ
タバコの煙とエスプレッソコーヒーのフレーバーとともに、深みのあるピート香が口一杯に広がる
余韻:余韻は長く豊かでスモーキー。砕いたピートや麦芽の甘みが残る

アードベッグは「アードベッグコミッティー」メンバーを募集しており、
蒸留所からメンバーへニュース・リリース情報を得ることもできます。

6月5日は「アードベッグ・デー」も控えており、
これから更に盛り上がりを見せてくれることと思います。

はい、今回のご案内「アードベッグ 10年」はいかがでしたでしょうか?
皆様のお気に入りの1本となることを願います。

当店では皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております。

それでは今日も一日楽しいウイスキーライフでありますように。